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A crescent moon
第10章 白光

『お帰りって言ってもらえるのって...すごく嬉しいことなんだな。』

『私も...家に帰って...人のためにご飯作って待ってるの..寂しくない。』

『あ~美和好きだ..』

『きゅ、急にどうしたのよ..』

『照れてる?』

『照れてないもん。』



思い出すのは優しい彼ばかりなのに。

そばにいてくれるって言ったのに。

絶対離れないって言ったのに。

愛してるって言ったのに。

今ワタシを抱きしめてくれる人は、

もう

いない。

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