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A crescent moon
第10章 白光
『狭いよね。子供ができたら...もっと広い家買おう。』
『ううん、今はここで良い...正弘さんの過ごしてた匂いがする...』
私が振り返って言うと、照れくさそうに笑った。
『ただいまー』
『お帰りなさい!』
『うわ...美和が出迎えてくれる...』
目尻を下げて言うと、玄関に出てきた私を抱きしめた。
『ふふっ..ご飯できてるよ。』
『ああ、うん..けどこうしていたい...』
『結婚してからも帰ってきたらしてくれる?』
『当たり前だ。美和。ただいま。』
『お帰りなさい、正弘さん。』