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A crescent moon
第11章 愛愛
ある時、急に泣き出してドーナツを要求した。
でも何か気にくわないのか、そっぽを向いてから、身体を求めてきた。
なぜか噛むと喜ぶ。
美和にそんな嗜好があったなんて、初めて知った。
5日目以降からは喋らなくなってしまった。
ただ、話しかけると笑ってくれるようになってくれたのが嬉しい。
抱きしめると喜ぶ。
身体を重ねると、甘い声で鳴く。
会社に行く俺を寂しそうにみる目。
帰ってくると身体を求めてくる手。
お風呂に入れると緩める頬と口元。
全てが愛しい。
幸せだ。
幸せ....
本当に?