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第12章 再起

「ヨシキ、私ー」

その時いきなり扉が開いて、男が入ってきた。

「高坂さん、おはようございます。」

「おはようじゃねぇよ。早く用意しろ。今何時だと思ってんだ！」

（確かマネージャーさんの..）

高坂さんはベッドで座り込む私を睨みつけた。

「いつ帰るんだ？ヨシキは今から収録がー」

「高坂さん。」

「んだよっ！」

ヨシキの声にイライラと振り返る。
私はオロオロとベッドから降りた。

「美和も連れて行っていい？」

「....はぁ？」

高坂さんが素っ頓狂な声をあげた。
私も意味がわからず、立ち尽くす。

「てゆうか連れていくね。」

「はっ？ちょ、意味わかんねーよ！」