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A crescent moon
第12章 再起

ギシッー
ベッドのスプリングが軋み、体が揺られる。
誰かが起き上がる気配に、私はゆっくりと目を開いた。
眩しい日差しが差し込んできて、窓のそばに立つ人影が見える。
「..まさ..ひろ..さ..」
「美和、起きた?ごめん、起こしたかな?」
彼が私に気づいて近づいてくる。
「どう..してここに..」
しかしその顔が、正弘さんじゃないと確認して私はより目を見開いた。
「ヨシキだ..」
「美和、寝ぼけてる?」
クスクス笑うと私の額にキスした。
(そうだ..確か私....)
昨夜のことを思い出して、もう一度ヨシキを見た。

