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A crescent moon
第14章 進退
戸惑う私を小突くと、良子はタクトさんと一緒に他の友人たちを周っていった。
「いーなー美和!私も独身だってのに!」
隣では美智代が悔しそうにいう。
「あんたはまず彼氏でしょーが!」
他の同僚にからかわれる彼女を横目に、私はまじまじと受け取ったブーケをみた。
(幸せになるって、良子、誰と…)
思わず遠くにいるグラサンをかけたヨシキを振り返った。
ヨシキは誰かと話している。
そして私の視線に気づくと、スッと目をそらした。
「…」