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第5章 過去

男子たちはキリッとすると頭を下げた。

－何を泣かせよんや？美和ちゃん？

－うっ..ぐすっ..仙道くん..

抱きつくと、よしよしと頭を撫でられた。

－お前らぁ、次、女の子泣かせたら、サッカー教えたらんぞ？

仙道くんの言葉に、

－ごめんなさい!もうせえへん!..ほな!

と言って慌てて逃げた。
しかし少し走って振り返る。

－せんぱーい!次はいつサッカー教えてくれるんやー!？

－現金なヤツらや..

呆れたように呟くと、手を振って私を家まで送ってくれた。