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第5章 過去

ーおばさーん!

－はいな!..あれ、美和。どけした!?

お母さんの声に俯いていた顔をあげて、胸に飛び込んだ。

－同級生にちょっとなぁ。

仙道くんがお尻の辺りを見て、お母さんが視線を移す。

－あらぁ..あんたちゃんと替えやんやったん?持ってったろ?

－..恥ずかしいもん....

私が言うと、お母さんが苦笑して、仙道くんにお礼を言っていた。



『..あの時は本当にありがと..』

改めて言うと、仙道くんが笑った。

『いいよ、美和ちゃんはずっと妹みたいなもんだったし..』