この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
A crescent moon
第5章 過去
その先を言われる前に私は口を開いた。
『でも上京して変わったの..言葉だって恥ずかしくて頑張って直した。会社だって継ぎたくないし、こんな田舎で住みたくないんだって思ってた時に....彼を好きになったの..』
『....』
仙道くんは黙って座席に深く座り直した。
『ごめんなさい...待たせてたなんて..本当に....』
その時、目の前がいきなり明るくなった。
『....誰や?』
ガレージに入ってきた一台の車に私たちは目を細めて車を出た。
(あの車は..)
『ま、正弘さんっ!?』
私は目の前に止まった車に駆け寄った。
窓が開いて、正弘さんが顔を出す。
低い声からは怒りが感じられた。
『でも上京して変わったの..言葉だって恥ずかしくて頑張って直した。会社だって継ぎたくないし、こんな田舎で住みたくないんだって思ってた時に....彼を好きになったの..』
『....』
仙道くんは黙って座席に深く座り直した。
『ごめんなさい...待たせてたなんて..本当に....』
その時、目の前がいきなり明るくなった。
『....誰や?』
ガレージに入ってきた一台の車に私たちは目を細めて車を出た。
(あの車は..)
『ま、正弘さんっ!?』
私は目の前に止まった車に駆け寄った。
窓が開いて、正弘さんが顔を出す。
低い声からは怒りが感じられた。