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A crescent moon
第6章 再会
彼と婚約してから、私は女友達が減った。それは妬みもあるし、この束縛に耐えられないからなのかもしれない。
良子はそれでも気にせず付き合ってくれる、数少ない友人の一人だ。
少し飲んで食べて、写メを取り正弘さんに送った。
正弘さんは良子を信頼しているから、信じてくれる。
むしろ私より信用されているんじゃないかと思う。
そして時間がたって、急にニヤニヤしながら良子が立ちあがった。
「トイレ?」
「違~う!2軒目~っ!ていうか~ふふっ私が最近行きつけのハコ!お得意様限定よんっ♪」
「ハコ..?」
意味がわからず首を傾げると、とにかく行こうと手を引っ張られた。
そのまま良子に引きずられるようにして、電車に乗り一駅越す。
路地裏の、ある店の前に立った。
古いコンクリートでできた壁に掛かった看板にはこうあった。
“SOUND BOX”
その殴り書きのよな文字に、なぜか胸が高鳴った。
緊張感と期待感が入り混じった感情。
私は良子に促され後に続いた。
この一歩が、私の人生を変えることになるとは気づかずにー
良子はそれでも気にせず付き合ってくれる、数少ない友人の一人だ。
少し飲んで食べて、写メを取り正弘さんに送った。
正弘さんは良子を信頼しているから、信じてくれる。
むしろ私より信用されているんじゃないかと思う。
そして時間がたって、急にニヤニヤしながら良子が立ちあがった。
「トイレ?」
「違~う!2軒目~っ!ていうか~ふふっ私が最近行きつけのハコ!お得意様限定よんっ♪」
「ハコ..?」
意味がわからず首を傾げると、とにかく行こうと手を引っ張られた。
そのまま良子に引きずられるようにして、電車に乗り一駅越す。
路地裏の、ある店の前に立った。
古いコンクリートでできた壁に掛かった看板にはこうあった。
“SOUND BOX”
その殴り書きのよな文字に、なぜか胸が高鳴った。
緊張感と期待感が入り混じった感情。
私は良子に促され後に続いた。
この一歩が、私の人生を変えることになるとは気づかずにー