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A crescent moon
第2章 出会
男はギターケースを持つと立ち上がった。
私はじっとそれを見る。
「あなたは愛に飢えてるようですね。」
ふと男が私を見て言った。
その声には確信があった。
「....かもしれないわね。」
その真っ直ぐな瞳から思わず目をそらしてしまう。
「作りモノの愛で良ければ与えられますけどね。唄おうと思えば唄えますよ。」
その言葉の意味を私は勿論わかっていた。考える間もなく頷いていた。
「どんな歌を作って頂けるのか..楽しみだわ。」