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A crescent moon
第2章 出会
「ふふっ..あなたもね。客は私以外いないみたいだけど?」
そういってワザと周りを見渡した。
「それとも、BGMのつもりかしら?」
「....」
男はふっとため息をつくと、ギターを仕舞い始めた。
「あなたはイライラしているようですね。」
「あら悪い?今日は機嫌が悪いのよ。特に....愛の歌なんて聞くと腹がたつの。」
私が笑って言うと、ニッと唇の端を上げた。
「そのわりには聞き入ってくれたようで。」
「...そうかしら?私はあなたの心がこもってない歌に聞き入ってたのよ。」
「..」