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A crescent moon
第7章 密会
「ありがとうタクトさん。」

私は車から降りて、タクトさんに頭を下げた。
助手席で良子が顔を出す。

「楽しんできな、美和。余計なこと考えないでさ。」

「うん。」

私は手を振ってホテルの中に入っていった。

仕事帰り、タクトさんが私たちを迎えにきてくれていた。
そしてそのままホテルにきた。

私は良子の家に泊まっていることになっている。
渋られたけど、独身生活ももうすぐだし…というと、許してくれた。

深呼吸して、ロビーを見渡す。
すると携帯が震えた。
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