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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第2章 悲しき口笛
その時であった。

背の低い婦警さんが生活安全課《セイアン》の部屋に入ったあと職員に声をかけた。

「カチョ〜」
「なんだね。」
「男の子のおとーさまとおばあちゃまがお越しになりました。」

なんや…

今頃になって、なんで来た!?

私は、よりしれつな怒りに震えた。

それからしばらくして、60代後半の女性が40代なかばの男をひっぱりながら部屋に入った。

「すみません〜」

60代の女性は、ものすごくヘラヘラした顔で職員たちに声をかけた。

私は、よりしれつな怒りに震えながら職員に言うた。

「ちょっと!!」
「はい?」
「『はい?』じゃないでしょーが!!これは一体どう言うことですか!?」
「ですから、親御さんが男の子を迎えに来たのですよ~」
「ああ、そうですか…それなら警察署《ここ》からいますぐに出してください!!」
「出しますよ〜」
「出せと言うたら出せ!!金一封《カネ》はいりません!!」
「分かりましたよ〜」

私は、ショルダーバッグを持って生活安全課《セイアン》から出た。

しかし、部屋を出てから10歩先で背の低い婦警さんに止められたあとまた生活安全課《セイアン》に戻された。

「ちょっと!!出してくださいよ!!」
「(婦警さん、優しい声で言う)あの〜、親御さんが金一封《シャレイ》を渡したいと言うてるのよ〜」
「オレはカネ目当てで人助けをしたのではないのですよ!!」
「わかってますよ…でも、親御さんは金一封《シャレイ》を渡したいと言うてるのですよ~」
「金一封《カネ》はいらねーと言うてるのに、なんで受け取らなきゃいかんのだ!!離せ!!」

私を引っ張ってきた婦警さんは、職員に言うた。

「カチョ〜、お連れしました〜」
「分かった…(イワマツに言う)あの〜…ここはひとつ…金一封《シャレイ》を受け取ってくれますか?」

職員は、私に迎えに来た親御さんから金一封《シャレイ》を受け取ってほしいと言うた。

男の子の祖母は、黒のクロコダイルのハンドバッグの中から金一封《シャレイ》を取り出そうとした。

この時、男の子の父親《テテオヤ》が男の子に対して『いつ帰ってきたのだ!?』と怒鳴ったあと平手打ちで男の子の顔を激しく叩いた。
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