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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第52章 時間よ止まれ
時は、朝8時10分頃であった。

またところ変わって、堺市《さかい》の大番頭《おおばんと》はんの家の大広間にて…

家の特大広間にいとがいた。

いとは、朝早くからバタバタと動いていた。

明憲《ムコハン》は、職場の人のお誘いでゴルフに行った…

沙都水《さとみ》とあかりは、友人たちのグループと一緒に大阪市中心部へ遊びに行った…

…ので、家にいなかった。

いとがものすごくあわただしく動いていた時に、ゆらさんがのんきな表情でやって来た。

「あっ、おかーちゃん…きょうお客様が来るの?」
「当たり前でしょ!!せやからおかーちゃんはバタバタしているのよ!!…きょうの一席《せき》は、哲人《てつと》のねぼけた性格を治すために作ったのよ!!」
「いよる意味がわからへん…」
「せやから、哲人《てつと》のねぼけた性格を治すために一席《せき》を作ったのよ!!」
「せやから、おかーちゃんは哲人《てつと》のなにが気に入らんねん…大学で研究していることがそないに気にいらんの?」
「気に入らないから一席《せき》を作ったのよ!!」

いとは、ひとテンポあけてからゆらさんに言うた。

「お向かいの徳重さん方の次男くんは、哲人《てつと》と同い年だけど…陸上自衛隊の三等陸曹になったので終身雇用になったのよ!!…そのまたお向かいの紺原《こんばら》さんの三男くんも哲人《てつと》と同い年だけど、大手製薬会社でケーリのお仕事をしているのよ!!」
「おかーちゃん!!またその話しよる!!」
「おかーちゃんは、哲人《てつと》が終身雇用でコンスタントに動くことができる職場に就職することをより強く望んでいるのよ!!」
「おかーちゃん!!ええかげんにしてよもう!!おかーちゃんがそないにいらついたら、哲人《てつと》の怒りがその分高まるわよ!!」
「あのね!!おかーちゃんはひどくあせっているのよ!!研究だけでは食べていくことができないのよ!!食べるためには終身雇用でコンスタントに動ける職場じゃないとアカンのよ!!」

時は、朝8時50分頃であった。

家の前に80人乗りの特大バスが到着した。

バスの中からゆきさんと風香《フー》ちゃんが降りた。

その後、バスが出発した。

ゆきさんは、家の中に入った。

風香《フー》ちゃんは、このあとコインランドリーへ歩いて向かった。
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