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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第57章 ずっと、ふたりで
時は、深夜11時頃であった。

またところ変わって、ロッテホテルワールド(5つ星ホテル)にあるキッチン付きの豪華スイートルームにて…

私は、執務室でお仕事をしていた。

A・Bの2班のメンバーたちは、各部屋で身体を休めていた。

私がいるスイートルームの執務室にて…

(コンコン…)

執務室のドアをノックする音が聞こえたあとマァマの声が聞こえた。

「よーくん、一緒にお茶をのもうね〜」
「うん。」

またところ変わって、100人分が入ることができる特大広間にて…

特大広間のテーブルに私とマァマと風香《フー》ちゃんがいた。

テーブルの真ん中にトゥラン(もち菓子)が盛られている大皿が置かれていた。

風香《フー》ちゃんは、お茶をいれる準備をしていた。

私は、きょうひらかれた結婚パーティのことについてマァマにたずねた。

「マァマ。」
「なあに、よーくん?」
「イナさんのダンナさんのメイゴさんのダンナさんは、どんな人かな?」

マァマは、手にとったトゥランをちぎりながら私に言うた。

「姐《ねえ》さんのメイゴちゃん…ハナちゃんのいとこちゃんにあたる娘《こ》の結婚相手《おあいて》さんは…年が明けたら…兵役につく予定よ。」
「兵役につく予定…」
「そうよ…よーくんは分かるよね…韓国《このくに》の男子は、20歳になったら兵役につく義務がある…と言うことを…」

マァマは、半分にちぎったトゥランを口にゆっくりと入れたあともぐもぐとかんで食べた。

その間に、風香《フー》ちゃんは石鎚黒茶が入っている砥部焼きの湯のみをゆっくりと手渡した。

マァマは、石鎚黒茶をひとくちのんでから私に言うた。

「(新郎さん)は、28だったわね…」
「まだ、兵役についていなかったのかな?」
「そうよ…(新郎さん)は…大学院生だったのよ。」
「大学院生…」
「うん。」

マァマは、石鎚黒茶をひとくちのんでから私に言うた。
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