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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第76章 あんたのバラード
時は、12月6日の朝9時頃であった。

イワマツグループの全メンバーたちは、南《はえ》ぬ石垣空港にいた。

他の航空機との時間調整のために専用機が待機していた。

場所は、空港ターミナルビル内にある立ち食い式の八重山そば屋にて…

イワマツグループの全メンバーたちは、一杯500円の八重山そばで朝食を摂っていた。

この時、ゆきさんが店にいなかった。

ゆきさんは、電話の応対をしていたので席を外していた。

ゆきさんは、店から30歩先の場所で電話の応対をしていた。

電話は、いとからであった。

二つ折り(ケータイ)で電話の応対をしているゆきさんは、受話器ごしにいるいとに対して困った声で言うた。

「もしもしおかーちゃん、いつ帰って来るのと言われても困るわよ…ゆらねーちゃんがもめ事を起こすたびに予定変更をしいられるのはイヤやさかいに…今のうちらはゆとりがないのよ!!…おかーちゃん、うちの話を聞いてんの!?…もうええ!!」

(ガチャーン!!)

思い切りブチ切れたゆきさんは、電話をガチャーンと切ったあと二つ折りをポーチにしまった。

その後、店のカウンターに戻った。

八重山そばを食べているゆかさんは、カウンターに戻ってきたゆきさんに声をかけた。

「ゆき、早く食べなよ…そばのびちゃうわよ〜」
「そないに言わんでも分かってんねん…」
「どこから電話がかかったのよ?」
「おかーちゃんよ〜…ゆらねーちゃんがもめ事を起こすたびにいつになったら帰るの…と言うからうんざりよ!!」

ゆきさんは、食べかけの八重山そばを再び食べ始めた。

ゆきさんの左となりにいるゆりさんは、近くに置かれていたピィヤーシ(ピリから)の小びんを手にしたあと、味を調整した。

ゆりさんは、ピィヤーシで味を調整しながら言うた。

「おかーちゃんの心細い気持ちは分かるけど、うちらは堺市《さかい》に帰ることができんねん…そないに心細いと言うのであれば、外へ出ればええのに…ゲートボールでも社交ダンスでも生け花でもアートでも…習い事に行けば、世界が広くなるのよ…遥輝《はるき》も遥輝《はるき》でムカンシンだからますますアカンねん…」

この時、ゆりさんの左となりにいるゆなさんがゆりさんに声をかけた。
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