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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第7章 強がりはよせよ
それからまた10日の間もカラオケ流しをしながら大番頭《おおばんと》はんたちを探し回る旅を続けた。

しかし、1月3日頃あたりから苦痛を感じるようになった。

長崎〜熊本〜鹿児島〜宮崎〜大分〜山口〜高知…とまわって大番頭《おおばんと》はんたちを探しながらカラオケ流しでおひねりをもらう暮らしをしたけど、もう限界だ…

きのうかおとといのことであった。

場所はどこかおぼえてないけど、飛び入り参加をしたカラオケイベントで若い女の子たちから大量におひねりをいただいたあとだったと思う。

この時だったけど、おひねりをいただいた女の子たちのひとりの親御《おや》からめんどいことをグチャグチャに言われた。

女の子の親御《おや》は私に対して『あんたはうちの娘に色目を使う気か!?』と言うた。

女の子の親御《おや》からグチャグチャと言われた私は、わけがわからずにコンワクした。

1月8日頃に私はめんどいもめ事に巻き込まれた。

あの日の夜おそくに、私は広島市内のスナックにカラオケ流しに行った。

この時の様子を、私は日記に記した。

1月8日・雪

サイアクだ…

ドサイアクだ…

きょうは、人生史上ドサイアクの日だ。

私は、広島市中区中町《なかくなかまち》の(スナックの名前)でカラオケ流しをした。

話は、的場町《まとばちょう》の酒場街を歩いていた時であった。

フラフラと歩いていた私に、店《パブ》の前にいた客引《ポンビキ》のニイチャンがなれなれしい声で『お安くしとくから…』…と言うてさそった。

客引《ポンビキ》のニイチャンの言葉に負けた私は、フラフラと店《パブ》に入った。

私は、ホステスのコと遊んだ…

しかし…

入店してから40分後に、私は店《パブ》の店長にボコボコにはりまわされた(殴られた)。

店《パブ》の店長からなにを言われたのか知らない…

けど、ボコボコにはりまわされた私は心が大きく傷ついた。

1950年から今までの間、楽しいことを全部犠牲にして、勤勉ひとすじの暮らしだけを送った…

イワマツを作るプロジェクトを始める準備と仕事に必要な資格を取得することと大学・大学院の資格を取得することだけに取り組んで生きてきた…

陸上自衛隊少年工科学校《りくじのだんしこう》〜防衛大学校〜ブートキャンプにいた時に、上官《うえ》からどぎつい言葉を言われ続けた…
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