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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第104章 風の中
時は、午前11時50分頃であった。

またところ変わって、テレビ局の正面玄関前にて…

正面玄関前に特大バスとヒノクルージングレンジャーのウイング(特大トラック)3台の合わせて4台の車両が停まっていた。

A班のメンバーたちは、付き人軍団の男たち3000人に見守られる形でバスに乗り込んだ。

その後、丁稚どんたち5000人と運送会社の作業員たち500人による大荷物を積み込む作業が開始された。

丁稚どんたち5000人と運送会社の作業員たち500人は、特大バスのトランクと特大トラックのウイング(開閉式の荷台)に大荷物を積み込む作業に取り組んでいた。

A班のメンバーたちは、バスに乗り込んだあと子守女《こもりめ》さんたちから受け取った丸徳寿司チェーンのバッテラの詰め合わせでランチを摂った。

さて、その頃であった。

またところ変わって、都島南通りにて…

日菜《ひな》から福也《さちや》が忘れて行ったケータイを届けてほしいと頼まれた奈保子《なおこ》は、目的地へ向かって歩いていた。

しかし、途中で道に迷ったのでものすごく困っていた。

目印になるものが見つからないよぅ…

早くしないと、出発時刻が来てしまうわ…

奈保子《なおこ》が大パニックを起こしたので、冷静に行動することができなくなった。

時は、午後1時過ぎであった。

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

テレビ局の正面玄関前に停まっていた車両4台が一斉に出発した。

車両4台は、テレビ局から出発したあと阪神高速道路へ向かって走行した。

車両4台が法円坂ランプに入った時であった。

奈保子《なおこ》がテレビ局に到着した。

奈保子《なおこ》は、大急ぎで受け付けの人にたずねた。

「すみません…あの…内之倉福也《うちのくらさちや》さまは…」

受け付けの人は、めんどくさい声で『ただいま出発しましたけど…』と答えた。

そんな…

奈保子《なおこ》は、ものすごくがっかりとした表情でつぶやいた。

(ゴーッ…)

時は、夕方4時頃であった。

A班のメンバーたちが乗り込んだ専用機が大阪伊丹国際空港から飛び立った。

専用機は、福岡空港を経由して目的地へ向かう予定である。

このあとも、予定がたくさん入っているので休みはない。
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