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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第115章 いとしのエリー
時は、午後2時過ぎであった。

またところ変わって、ソウル・ミョンドン中心部にあるハーモニーマートにて…

風香《フー》ちゃんは、メモ用紙に書かれている食材をカートにセットされているかごの中に入れていた。

買い出しを終えたあと、風香《フー》ちゃんはプチプラコスメ通り(化粧品屋さんが多い通りである)を歩いて東ソウル総合バスターミナルへ向かった。

(ブロロロロロロロロロロロ…)

午後3時半頃であった。

風香《フー》ちゃんは、路線バスに乗ってイチョンへ向かった。

時は、夕方4時50分頃であった。

またところ変わって、ホテルミランダ(五つ星ホテル)のキッチン付きの豪華スイートルームにて…

スイートルームにゆきさんと経理事務のお仕事をしている福也《さちや》さんと子守女《こもりめ》さんたち30人がいた。

この時、食材がぎっしりとつまっているエコバッグを持っている風香《フー》ちゃんが帰って来た。

風香《フー》ちゃんは、ゆきさんに声をかけた。

「ただいま帰りました〜」

ゆきさんは、ものすごく具合が悪い声で『お帰り〜』と言うた。

風香《フー》ちゃんは、ものすごく心配な声でゆきさんに言うた。

「先生!!先生!!」
「なあに風香《フー》ちゃん。」
「どうなされたのですか!?」
「大丈夫よ…」
「大丈夫じゃないですよ!!顔が青ざめていますよ!!」
「ほんとうに大丈夫だってば…ううう…」

この時、ゆきさんが吐きそうになったので洗面所へかけた。

洗面所にて…

「ううううううううう…」

(グハッ!!)

ゆきさんは、口からトシャ物を大量に吐いた。

「ゲホゲホゲホゲホゲホゲホゲホゲホゲホゲホゲホゲホ…」

この時、風香《フー》ちゃんが洗面所に駆けつけた。

「先生!!先生!!」
「風香《フー》ちゃん。」
「先生!!大丈夫じゃないですよ!!とにかくお休みになられてください!!」
「分かったわ…あと少ししたら休むから…」

ゆきさんは、風香《フー》ちゃんに抱きかかえられる形で洗面所から出た。

このあと、子守女《こもりめ》さんが洗面所に入った。

子守女《こもりめ》さんは、トシャ物で汚れた洗面台の掃除に取りかかった。
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