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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第134章 鈍色の日
「かあさん…かあさん!!」
「なによぉ〜」
「バファリンだよ!!」
「おおきに…」

ゆきさんは、哲人《てつと》からバファリンの箱を受け取ったあと台所へ行った。

ゆきさんは、台所の戸だなからミスドのマグカップを取り出したあと水道の蛇口をひねった。

(ジャー…キュッ…)

ゆきさんは、マグカップに水を入れたあとバファリンをのもうとした。

しかし、沙都水《さとみ》がゆきさんからバファリンを取り上げた。

「なにすんねん!!返してよ!!」
「義母《おかあ》さん!!」
「うちは頭がおんまく痛いねん!!」
「気持ちは分かるけど、落ち着いてよ!!」
「薬を返してよ!!」
「あきまへん!!」
「返してよ!!」

ゆきさんは、沙都水《さとみ》からバファリンの箱を奪い返したあと薬を2錠のんだ。

片頭痛《ずつう》はどうにかおさまったが、ゆきさんはものすごくつらい表情を浮かべていた。

この時であった。

黄色い帽子を頭にかぶっていて、頭に赤いランドセルを背負っている沙由水《さゆみ》がダイニングにやって来た。

沙都水《さとみ》は、おどろいた声で言うた。

「沙由水《さゆみ》、沙由水《さゆみ》!!」
「なんやねんもう…」
「沙緒莉《さおり》はどうしたのよ!?」
「まだ寝てる!!」
「困った子ね!!」

思い切りブチ切れた沙都水《さとみ》は、子ども部屋へ向かった。

それから数分後であった。

沙都水《さとみ》は、ねぼけた表情を浮かべている沙緒莉《さおり》をダイニングへ連れてきた。

沙緒莉《さおり》は、泣きそうな表情で『眠い〜』と言うた。

沙都水《さとみ》は、怒った声で言うた。

「沙緒莉《さおり》!!早くしないとお迎えのバスが来るわよ!!」
「イヤだイヤだ!!」
「わがまま言われん!!」
「眠い!!」
「夜中にアニメのDVDをずっと見ていたから眠いのよ!!きのうおかーちゃんと約束したことを思い出しなさい!!」
「忘れた〜」
「9時になったら寝ますと言うたのよ!!」

ゆきさんは、ものすごく困った声で沙都水《さとみ》に言うた。

「沙都水《さとみ》〜」
「なんやねん!!」
「そないにガーガーおらばないでよ〜」
「おらびたくなるわよ!!」

ゆきさんは、ものすごく困った声で沙都水《さとみ》に言うた。
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