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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第142章 これが私の生きる道
「おねーちゃん!!」
「なあにゆか。」

ゆかさんに呼ばれたゆりさんは、ベッドから起き上がった。

この時、ゆりさんが着ているキャミソールの右のストラップがずれた。

ゆかさんは、おどろいた声で言うた。

「おねーちゃん!!ずれてるわよ!!」
「えっ?」
「えっ?じゃなくて、キャミの肩ひもがずれてるわよ…恥ずかしいからあげてよ!!」

ゆりさんは、片方がずれた時にあらわになった右の乳房を隠しながら『分かったわよ〜』と言うたあとゆかさんに言うた。

「それで、商談の日取りが取れたのでホテルの予約を入れてって?」
「せや。」
「どのホテルに予約を入れたらいいの?」
「ちょっと待って…」

ゆかさんは、受話器ごしにいるゆみさんに言うた。

「ゆみ、どこのホテルに予約を入れたらええの?…新歌舞伎座の近くの…ああ、近鉄の上本町駅《うえほんまち》の中にあるシェラトン都ホテルね…」

ゆかさんは、メモ書きをしたあとゆりさんに言うた。

「おねーちゃん!!」
「なあに?」
「シェラトン都ホテル大阪に宿泊の予約を入れてよ!!」
「予約?」
「はよいれて!!」
「分かったねん…」

ゆりさんは、大急ぎでソニーバイオ(ノートパソコン)を起動させたあと、グーグルのポータルサイトからシェラトン都ホテル大阪の予約フォームにアクセスした。

ゆりさんは、ゆかさんにアクセスしたことを伝えた。

「ゆか、アクセスしたけど…」
「ちょっと待って…ゆみ、先方さんは何人お越しになられるの?…社長さん夫婦と女性の事務員さんたち6人と男性従業員さんたち6人の…14人ね…それとポムじいさんとゆみとエレンさんとうちら(A班のメンバーたち)ね…」

ゆかさんは、メモ書きをしたあと『おねーちゃんお願い…』と言いながらゆりさんにメモ用紙を渡した。

その後、ゆりさんは予約フォームに入力する作業を始めた。

ゆかさんは、受話器ごしにいるゆみさんに言うた。
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