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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第165章 誰でもいいわけないじゃない
「温大《あんた》カタの実家《いえ》の親きょうだいはなにを考えて生きているのよ!!」

一恵《かずえ》からボロクソに言われた温大《はると》は、ものすごく煮えきらない表情を浮かべた。

章弘《あきひろ》は、福也《さちや》さんに対して困った表情で言うた。

「福也《さちや》、温大《クソアホンダラ》のガキがよその家の美術品をわやにしたのだよ…2週間ほど前に…時価1億円の絵画《え》を久義《ひさよし》がけったボールが当たって…わやになったのだよ…他にも…久義《ひさよし》はよその家に勝手に入ったトラブルを繰り返していたのだよ…その時も…よその家のものを壊したのだよ…被害額は6億円だよ。」
「6億円…」

一恵《かずえ》は、ものすごくつらい声で言うた。

「そんな超大金を用意できるゆとりは、家にはないのよ…」
「だから結婚しろと言うのか!?」
「榎原市長《せんせい》が6億円を出してくださるといよんよ…」
「なんで人さまの家のおカネを頼るのだよ!!」
「他にクメンできる方法がないのよ!!家と土地を売却しても、まだ足りないのよ!!」

榎原市長《もとしちょう》は、ニコニコ顔で言うた。

「福也《さちや》さん、実家《いえ》を助けるために受けたらどうかな…」
「どうしても結婚しろと言うのですか!?」
「福也《さちや》さんに好きな人がいるのであれば、すまないけど、別れてくれる?」

別れろって…

どういうことですか?

福也《さちや》さんは、キョトンとした表情でつぶやいた。

この時、福也《さちや》さんの脳裏に福岡空港のロビーでゆかさんからボロクソに言われたことを思い出した。

『あんたは、結婚して家庭を持つことに向いてへん…ううん…あんた自身が結婚に向く姿勢がないわよ!!』

結婚に向く姿勢がない…

どういうことだよ…

福也《さちや》さんは、ゆかさんからさらにどぎつい言葉を言われたのを思い出した。
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