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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第167章 異邦人
5月21日からは、カザフスタン本社でお仕事に取り組む予定である。

ところ変わって、アスタナ中心部のミラソヤン通りにあるカザフスタン本社のオフィスビルの中にある私の個室にて…

(ジー…パチパチパチ…)

私は、そろばんを使って帳簿のチェックをした。

午後3時過ぎであった。

私は、仕事が一息ついたのでアスタナのシンボルタワー・バイテレクへ行った。

バイテレクは、1997年にアスタナがカザフスタンの新しい首都になった記念に完成した地上105メートルのシンボルタワーである。

タワーの形は、東京スカイツリーとよくにていた。

展望台にいる私は、碁盤目状の中心部の風景を見つめた。

街の中心部にイシム川が流れていた…

中央公園が整備されている近代都市アスタナは、札幌や京都の都市《まち》の風景とよく似ていた。

私は、アスタナの中心部の風景をながめながらいろんなことを考えた。

5月22日から28日までの間は、アクトへ~アティウラ~ベイネク~クズルオルダ~トルキスタン~アクトガイと外回り営業に出た。

5月28日に、カザフスタン本社の予定が終わった。

A班のメンバーたちは、専用機に乗ってモンゴル・ウランバートルチンギスハーン国際空港へ向かった。

アスタナを出発してから30分後に、専用機はセメイ(セミパラチンスク)の上空を飛行していた。

そこは、旧ソ連時代に使用された核兵器の実験場であった。

専用機の窓からおぞましい風景を見た私は、1986年に発生したあの恐ろしい原発事故が発生した時のことを思い出した。

かつて、原発需要《げんぱつ》でにぎわった都市《プリピャチ》は、今は森林と化していた。

あの悲惨な原発事故を思い出すたびに、胸がひどく痛む…
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