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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第180章 時には娼婦のように
翌朝6時50分頃であった。

ゆきさんの最大血圧値が110台に回復したので、最悪の危機は回避することができた。

ベッドに横たわっているゆきさんは、スヤスヤと眠っていた。

哲人《てつと》は、スヤスヤと眠っているゆきさんを静かに見守っていた。

奈保子《なおこ》は、哲人《てつと》に声をかけた。

「あなた。」
「奈保子《なおこ》。」
「パートに行くね。」
「スタバはおやすみだろ。」
「もうひとつ、かけ持ちでしているパートがあるのよ。」
「かけ持ちでしているパートがあるのだね…ぼく…かあさんのそばにいるから…」
「義母《おかあ》さまをお願いします。」
「気をつけてね。」

奈保子《なおこ》は、病室から出たあとバス停へ向かった。

(ブロロロロロロロ…)

このあと、奈保子《なおこ》は、済生会病院前のバス亭から新居浜駅行きのバスに乗って遠出した。

時は、朝10時頃であった。

ところ変わって、新居浜市中心部の雑居ビル内にあるデリヘル店の待機部屋にて…

「おはようございます。」

奈保子《なおこ》は、あいさつを済ませたあと空いている鏡台の前に座った。

奈保子《なおこ》は、鏡台の前に座ったあと着ている衣服を脱いだ。

衣服の中から、黒でうすい水色と紫色とレモン色の花のシシュウが入っているツヤカのブラジャーショーツがあらわになった。

奈保子《なおこ》は、6ヶ月前に足りない分をかせぐために人妻デリヘル店に入店した。

それから1時間後であった。

「さやかちゃーん(奈保子《なおこ》に与えられた源氏名)、ご指名だよ〜」

店長が奈保子《なおこ》に対してご指名が来たことを知らせた。

奈保子《なおこ》は、大急ぎで出発準備を始めた。

時は、午後12時半頃であった。

ところ変わって、四国中央市三島豊岡台《みしまとよおかだい》にあるラブホにて…

部屋には、奈保子《なおこ》と78歳くらいの男性がいた。

男性は、540分(180×3)とコスチューム5種類を注文した。

(ジャアアアアアア…)

このあと、奈保子《なおこ》は、男性客と一緒に浴室でシャワーを浴びた。
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