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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第191章 夢の途中
「イナさん…イナさん!!」
「(イナ姐《ねえ》はん、ぼんやりとした表情で言う)はい?」
「体温計は?」
「えっ?」
「体温計!!」
「ああ〜、すみません〜」

アタフタとした表情を浮かべているイナ姐《ねえ》はんは、私の右わきにはさんでいた体温計を取りだした。

(ピッ…)

この時、イナ姐《ねえ》はんはあやまって体温計の電源を切ってしまった。

ゆかさんは、怒った声でイナ姐《ねえ》はんに言うた。

「何度何分?」
「えっ?」
「何度何分か言うてよ!!」
「ああ〜…電源を切ってしまった〜」
「なにやってんねん!!」
「ごめんなさい〜」
「ごめんなさいじゃないでしょ!!」
「ごめんなさい〜」
「仕事中にいらないことを考えないでよ!!」

ゆかさんは、イナ姐《ねえ》はんから電子体温計を取り上げたあと再び私に手渡した。

そこへ、ゆりさんが会議室にやって来た。

ゆりさんは、ゆかさんに声をかけた。

「ゆか。」
「おねーちゃん!!」
「朝からそないにガーガーおらばんでもええやん。」
「おねーちゃん!!うちはイナさんがぼんやりとしていたから注意しただけよ!!」
「分かってるわよ〜」

ゆりさんは、しゅんと落ち込んでいるイナ姐《ねえ》はんに声をかけた。

「イナさん…ホンマに大丈夫?」
「はい?」
「この頃、ちょうしがよくないみたいね。」
「ごめんなさい〜」

イナ姐《ねえ》はんは、しゅんとした表情でつぶやいた。

あ〜あ…

また失敗しちゃったわ…

きょうはついてないわ…

朝8時50分頃であった。

会議に出席する課長以上のスタッフさんたちが会議室に入った。

出席者全員が席についたので、予定よりも5分早く営業会議を始めた。

初日の会議は、午後3時までつづいた。

会議が終わったあと、私は議事録を作成するために個室へ帰った。
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