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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第192章 雨のレクイエム
「うちは、ちいちゃい時からわがままばかりこねて生きてきた…うちひとりのわがままのせいで、ゆりねーちゃんとゆかねーちゃんとゆいねーちゃんとゆなねーちゃんとゆみねーちゃんはガマンを強いられた…七五三のお祝いは…うちは豪華なプレゼントを受け取った…おねーちゃんたちの七五三祝いはシッソなものばかりだった…」
「そんなことありません…おばさまたちも七五三のお祝いは…」

ゆきさんは、奈保子《なおこ》に対して怒った声で『おねーちゃんたちはシッソなものしかもらえんかった!!』と言うてさえぎったあと、ものすごくネクラな声で言うた。

「親類たちは、おねーちゃんたちの七五三祝いをシッソなもので間に合わせたのよ!!」
「義母《おかあ》さま〜」
「うちは、親類たちから『チョウよハナよ…』と愛でられてばかりいたので、社会に順応しない大人になったのよ!!…ほしいものがあったら、こうてもらうまでワーワーワーワー泣き叫んだ…うちはないたもん勝ちしてばかりいたから、おねーちゃんたちから反感を受けたのよ!!」
「義母《おかあ》さま!!落ちついてください!!」
「落ちついてなんかいられないわよ!!」

(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)

ひどく怒り狂ったゆきさんは、着ていたパジャマのトップスを思い切り破いた。

破れたトップスの中からブラジャーをつけていない乳房があらわになった。

ゆきさんは、ものすごくネクラな声で奈保子《なおこ》に言うた。

「アタシひとりがわがままをこねたせいで…親類の子たちからボコボコにどつき回されたことがあったのよ!!」
「義母《おかあ》さま…」
「アタシひとりのせいで、楽しみにしていたテレビ番組が見れなかった子がいたのよ!!」
「義母《おかあ》さま!!落ちついてください!!」
「ふざけるな!!」

(ガシャーン!!)

思い切りブチ切れたゆきさんは、テーブルに置かれていた花びんを近くのカベにぶつけた。

花びんがこなごなにくだけたと同時に、生けてた花がつぶれた。

(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!)

この時であった。

近くを流れている川で不気味な水音が響いた。

同時に、川の水があふれ出した。

ゆきさんは、ものすごくネクラな声で奈保子《なおこ》に言うた。
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