この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
乳房星(たらちねぼし)−1・0
第13章 赤い運命
(ブロロロロロロ…)

時は、1994年7月28日の深夜4時過ぎであった。

場面は変わって、私がヒッチハイクした長距離トラックの中にて…

私は、トラックの中にある仮眠ベットで眠っていたが途中で起きた。

私が目覚めた時、カーラジオからRCCラジオで放送されていた『日野ミッドナイトグラフティ・走れ歌謡曲』が流れていた。

この時、リスナーさまからのリクエストで山口百恵さんの歌・『赤い運命』がかかっていた。

私は、あくびをしながら起き上がった。

起き上がったあと、すぐに出発する準備を始めた。

私は、仮眠ベットの出入り口のカーテンをそっとあけた。

今、どの辺りを走っているのかを確かめるために案内標識を探した。

国道番号の標識を見たあと、ベットに入った。

私は、ショルダーバッグの中から昭文社のスーパーマップル・中国地方版の中型本とセーラー万年筆を取り出した。

「本郷町上北方《ほんごうちょうかみきたがた》…」

私は、所定のページを開いたあと、自分がどの辺りにいるのかを調べた。

私は、万年筆で国道番号の標識が立っていた場所に印をつけたあと、万年筆のキャップでルートをなぞって行き先を調べた。

朝5時50分頃であった。

トラックがJR下松駅の駅前広場に到着した。

ショルダーバッグを持ってトラックを降りた私は、運ちゃんにお礼を伝えたあと歩いて駅へ向かった。

(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

時は、朝6時50分頃であった。

私は、下松駅から熊本行きの寝台特急はやぶさに乗って再び旅に出た。

私は、B寝台の個室席にいた。

私は、歌を聴きながらベットで眠っていた。

イヤホンから山口百恵さんの全曲集に収録されている歌がたくさん流れていた。

『横須賀ストーリー』『プレイバックパートⅡ』『絶体絶命』『秋桜』『いい日旅立ち』…

いろんな歌がたくさん流れていた。

列車が小郡駅(新山口駅)に着いた時であった。

長距離トラックのカーラジオで聴いた『赤い運命』がイヤホンから流れていた。

眠りながら歌を聴いている私は、不安げな表情でつぶやいた。

一刻も早く大番頭《おおばんと》はんたちを見つけなきゃ…

あれがないと仕事ができない…

今回の放浪は…

より過酷な旅になると思う…
/589ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ