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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第14章 傷だらけのローラ
時は、8月30日の昼前のことであった。

「はあ〜…しんどい…」

(ドサッ…)

場所はどこであったかよくおぼえていないが、私は脱水症状を起こす一歩手前におちいった。

木陰に設置されているベンチに座った私は、近くにあるローソン(コンビニ)で購入した500ミリリットル缶のペプシコーラのフタをあけてゴクゴクとのんだ。

8月末だと言うのに、この暑さは一体なんなのだ…

これはジンジョーではない!!

心身ともにふらついている私は、ベンチに寝転んだ。

この時であった。

私は、1970年の春ごろを思い出した…

あの時…

私は…

アメリカ海兵隊の基地で…

ブートキャンプの日々を送っていた…

時は、1970年3月31日の昼過ぎであった。

またところ変わって、アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴにある海兵隊の基地にて…

基地内にある運動場で新兵さんたちのブートキャンプが行われていた。

私は、新兵さんたちと一緒に腕立て伏せをしていた。

オニ教官の怒鳴り声が運動場に響いた。

「ナインティーンセブン、ナインティーンエイト、ナインティーンナイン、ハンドレッド!!…ほらあと100行くぞ!!…ワン!!ツー!!スリー!!」

きつい…

ホンマにどぎつい…

けど…

逃げることはできない…

私は、必死に歯を食いしばりながら腕立て伏せをしていた。

ブートキャンプ中、私はオニ教官から『アホ!!』『マヌケ!!』『コラ!!』『たわけ!!』『ナマクラ!!』『ドジ!!』…と言われまくった。

こんぼうでしりを激しくたたかれるなど…しわき回されたこともあった。

それでも、必死になってついて行った。

置いてけぼりになるものかとつぶやきながらどぎつい訓練にたえた…

でも…

陸上自衛隊少年工科学校《りくじのだんしこう》〜防衛大学校にいた時がより過酷だった。

あの時は、学生運動が行われていた時期だったので寮から一歩も外へ出るなと厳命された…

私は、勤勉ひとすじの激まじめ人間だったので外へ出なかった。

しかし、一部の生徒・学生は厳命をやぶって外へ出ていった…

私は、厳命をやぶって外へ出ていった生徒・学生たちをよりするどい目つきでにらみつけながらつぶやいた。

あの野郎!!

ふざけるなよ!!

勝手なことをするんじゃねえよ!!
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