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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第230章 百万本のバラ・その2
またとばりの中にて…
桜子たちとアンナは、深眠の私の裸体《からだ》にキスをしていた。
マァマは、桜子たちとアンナが脱いだブラジャー・ショーツについているリンスの香りを深眠の私にかがせた。
それでもまだ、私は目覚めなかった。
私の閉じている両目から涙が大量にあふれ出ていた。
それから40分後であった。
ドナ姐《ねえ》はんが白のバスタオル1枚の姿のクリスを連れてとばりに入った。
「ジナ姐《ねえ》ちゃん。」
「ドナ。」
「クリスちゃんをよーくんのもとへお願い…」
「うん。」
マァマは、クリスがつけていたバスタオルを外して全裸《はだか》にしたあと私のもとへ連れて行った。
マァマは、私に声をかけた。
「よーくん、クリスちゃんが帰って来たわよ…」
「ヨシタカ。」
「桜子さんたち、アンナちゃん。」
この時、桜子たちとアンナが泣き出した。
クリスもくすんくすんと泣き出した。
この時、マァマは大きな決断を下すと決めた。
………
2018年9月2日の夕方6時過ぎであった。
今治新都市《しんとし》のイオンモールで開催されている歌合戦は、東軍のトリが行われていた。
女性社長さんは、ぐすんぐすんと泣きながら歌っていた。
大好きだった人のことを思いながら歌っていたと思う。
大トリを務める私は、加藤登紀子さんの歌で『百万本のバラ』を歌う予定である。
私は、まだ泣いたらだめだと言い聞かせながら出番をまちつづけた。
桜子たちとアンナは、深眠の私の裸体《からだ》にキスをしていた。
マァマは、桜子たちとアンナが脱いだブラジャー・ショーツについているリンスの香りを深眠の私にかがせた。
それでもまだ、私は目覚めなかった。
私の閉じている両目から涙が大量にあふれ出ていた。
それから40分後であった。
ドナ姐《ねえ》はんが白のバスタオル1枚の姿のクリスを連れてとばりに入った。
「ジナ姐《ねえ》ちゃん。」
「ドナ。」
「クリスちゃんをよーくんのもとへお願い…」
「うん。」
マァマは、クリスがつけていたバスタオルを外して全裸《はだか》にしたあと私のもとへ連れて行った。
マァマは、私に声をかけた。
「よーくん、クリスちゃんが帰って来たわよ…」
「ヨシタカ。」
「桜子さんたち、アンナちゃん。」
この時、桜子たちとアンナが泣き出した。
クリスもくすんくすんと泣き出した。
この時、マァマは大きな決断を下すと決めた。
………
2018年9月2日の夕方6時過ぎであった。
今治新都市《しんとし》のイオンモールで開催されている歌合戦は、東軍のトリが行われていた。
女性社長さんは、ぐすんぐすんと泣きながら歌っていた。
大好きだった人のことを思いながら歌っていたと思う。
大トリを務める私は、加藤登紀子さんの歌で『百万本のバラ』を歌う予定である。
私は、まだ泣いたらだめだと言い聞かせながら出番をまちつづけた。