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美少女グラビア誌『マカロン6月号』撮影秘話
第2章 スタイリストの呟き
今日の現場も男性向けのグラビア雑誌の撮影。
服飾専門学校を出て夢の有名ブランドへの就職が上手く行かずフリーターとして始めたアルバイト。
給料は安いけど好きな洋服に携える仕事なので何となく続けてる。
美少女グラビア雑誌『マカロン』
有名人になりたくて毎回いろんな女の子がこの雑誌のモデルとしてやってくる10代半ばの幼気な少女たち。撮影に立ち会うとその女の子が大人たちにあられもない姿にされて写真を撮られる。さすがにヌードはないけど、むしろそれ以上にその手の趣味の男性の欲情をかきたてるのではないかという姿をさせられていた。
現場スタッフで彼女たちに最も歳が近い私は、その度にいたたまれない気持ちになり、帰宅してからも心痛を引きずることが多々あった。
「最近はだいぶ慣れたけどねー。」
自問自答しながら今日使う衣装のリストを見ながら揃える。今日担当するモデルは最近話題の女の子らしい。聞いたところによるとまだ中学生とのことだったので憂鬱だった。
「また幼い被害者が…平和に終わるといいな……」
監督が気に入った子だとやっぱり露出をさせる確率が上がる。羞恥で泣き出してしまう子も少なくなかった。なので監督の好みでない子のほうが平和に終わって精神衛生的に良いのだ。今日もそう願うばかり。
「キミ、今日のモデルが楽屋入りしたけど冴えない子だからなんとか見れる程度にしといてくれる?」
「はい。」
「はぁ……今日もハズレかぁ。」
ため息をつく監督、だけど私にとってはアタリだ。監督のあの顔は乗り気でない時の顔。
「ラッキー」
服飾専門学校を出て夢の有名ブランドへの就職が上手く行かずフリーターとして始めたアルバイト。
給料は安いけど好きな洋服に携える仕事なので何となく続けてる。
美少女グラビア雑誌『マカロン』
有名人になりたくて毎回いろんな女の子がこの雑誌のモデルとしてやってくる10代半ばの幼気な少女たち。撮影に立ち会うとその女の子が大人たちにあられもない姿にされて写真を撮られる。さすがにヌードはないけど、むしろそれ以上にその手の趣味の男性の欲情をかきたてるのではないかという姿をさせられていた。
現場スタッフで彼女たちに最も歳が近い私は、その度にいたたまれない気持ちになり、帰宅してからも心痛を引きずることが多々あった。
「最近はだいぶ慣れたけどねー。」
自問自答しながら今日使う衣装のリストを見ながら揃える。今日担当するモデルは最近話題の女の子らしい。聞いたところによるとまだ中学生とのことだったので憂鬱だった。
「また幼い被害者が…平和に終わるといいな……」
監督が気に入った子だとやっぱり露出をさせる確率が上がる。羞恥で泣き出してしまう子も少なくなかった。なので監督の好みでない子のほうが平和に終わって精神衛生的に良いのだ。今日もそう願うばかり。
「キミ、今日のモデルが楽屋入りしたけど冴えない子だからなんとか見れる程度にしといてくれる?」
「はい。」
「はぁ……今日もハズレかぁ。」
ため息をつく監督、だけど私にとってはアタリだ。監督のあの顔は乗り気でない時の顔。
「ラッキー」