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美少女グラビア誌『マカロン6月号』撮影秘話
第2章 スタイリストの呟き

Rikaに魅了されたのは監督や私だけではなかった。男女問わずスタッフの多くが彼女の一挙手一投足に注目しており、撮影終了後の機材の片付けまで手伝う彼女に視線が集中していた。
「ようし、終わった。じゃあ梨果ちゃん帰ろうか。乗って。」
カメラマンの真田さんは真田美幸の父親でありRikaとも知り合いでご近所さんとのこと。
「はい、お願いします。」
多忙なマネージャーさんの代わりに少女を真田さんが機材車で送り届ける事になった。
「監督さんは?」
Rikaがスタッフの一人に訊ねていた。最後の挨拶をしたいようだった。
「トイレの個室に籠もってるみたいです。腹でも下したのかな?」
「そうですか……それじゃよろしくお伝えください。皆さんお疲れ様でした。さようなら。」
少女はスタッフたちに手を振って現場を去っていった。
スタッフたちも少女が去るのを名残惜しむように遠く離れていく車に手を振りつづけていた。
するとそれに気づいたようで車を停め助手席の少女が窓を開けて身を乗り出して手を大きく振り返してくれた。
みんなが彼女の事が好きになっていた。それは被写体としての肉体の美しさや卑猥な姿に対してではなく、ひとりの人間としての彼女に好意を寄せているのが伝わってきた。
「まだ中学生なのに……恐ろしい子。」
そして発売された雑誌の販売部数が30万部を超えた。男性向け雑誌としては異例とのこと。
「あの子たちのおかげで時給が上がったー!」
これからの彼女の活躍を応援したいなと思った。
「ようし、終わった。じゃあ梨果ちゃん帰ろうか。乗って。」
カメラマンの真田さんは真田美幸の父親でありRikaとも知り合いでご近所さんとのこと。
「はい、お願いします。」
多忙なマネージャーさんの代わりに少女を真田さんが機材車で送り届ける事になった。
「監督さんは?」
Rikaがスタッフの一人に訊ねていた。最後の挨拶をしたいようだった。
「トイレの個室に籠もってるみたいです。腹でも下したのかな?」
「そうですか……それじゃよろしくお伝えください。皆さんお疲れ様でした。さようなら。」
少女はスタッフたちに手を振って現場を去っていった。
スタッフたちも少女が去るのを名残惜しむように遠く離れていく車に手を振りつづけていた。
するとそれに気づいたようで車を停め助手席の少女が窓を開けて身を乗り出して手を大きく振り返してくれた。
みんなが彼女の事が好きになっていた。それは被写体としての肉体の美しさや卑猥な姿に対してではなく、ひとりの人間としての彼女に好意を寄せているのが伝わってきた。
「まだ中学生なのに……恐ろしい子。」
そして発売された雑誌の販売部数が30万部を超えた。男性向け雑誌としては異例とのこと。
「あの子たちのおかげで時給が上がったー!」
これからの彼女の活躍を応援したいなと思った。

