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鼓膜から流れ込む愛
第2章 密着した身体

私はそのままソファーに降ろされた。
「彼らが帰って良かったですね。そんな顔見られたら大変ですよ」
「えっと…そんな酷い顔してます…?」
化粧でも落ちているのか、もしくは怯えた顔がそんなに酷かったか。
(確かに状況を飲み込むまでアホ面してたかも…?)
急に恥ずかしくなって、私は咄嗟に俯いて顔を隠す。
「えぇ、馬鹿な男を勘違いさせる顔をしてます」
「えっ、勘違い…?」
「貴方にその気がなくても、誘われてると勘違いされますよ」
(それってつまり…)
「ははっ…まぁ片平さんは馬鹿な男じゃないですもんね…」
何とか誤魔化そうと茶化した発言をする。
だが、私の選択は誤りだったようだ。
「それ…意味わかって言ってます…?」
ギシ…とソファーが軋む音が響く。
「俺が馬鹿で勘違いしたら、どうするんですか」
「どうするって…」
私が女として見られているなんて想像もしてなかった。
おかしな客くらいにしか思われていないだろうと、タカを括っていた。
けれどもし、少しでも私に好印象を持ってくれているのなら、女として見てくれるのなら。
たまには少しくらい“女”を楽しんでもいいかもしれない。
「片平さんは、勘違いしてくれるんですか…?」
「っ…!」
片平さんは驚いた顔を見せると、ソファーから降り、店を出ていった。
(えっ、やばっ、引かれた!?嫌われた!?)
わなわなと焦っていると、片平さんはすぐに戻って来た。
「今更 ”冗談です” は、無しですよ」
そう言いながらカシャンとドアのカギをかける音が聞こえた。
その音と同時に、私の下腹部もズクンと疼いた。
「彼らが帰って良かったですね。そんな顔見られたら大変ですよ」
「えっと…そんな酷い顔してます…?」
化粧でも落ちているのか、もしくは怯えた顔がそんなに酷かったか。
(確かに状況を飲み込むまでアホ面してたかも…?)
急に恥ずかしくなって、私は咄嗟に俯いて顔を隠す。
「えぇ、馬鹿な男を勘違いさせる顔をしてます」
「えっ、勘違い…?」
「貴方にその気がなくても、誘われてると勘違いされますよ」
(それってつまり…)
「ははっ…まぁ片平さんは馬鹿な男じゃないですもんね…」
何とか誤魔化そうと茶化した発言をする。
だが、私の選択は誤りだったようだ。
「それ…意味わかって言ってます…?」
ギシ…とソファーが軋む音が響く。
「俺が馬鹿で勘違いしたら、どうするんですか」
「どうするって…」
私が女として見られているなんて想像もしてなかった。
おかしな客くらいにしか思われていないだろうと、タカを括っていた。
けれどもし、少しでも私に好印象を持ってくれているのなら、女として見てくれるのなら。
たまには少しくらい“女”を楽しんでもいいかもしれない。
「片平さんは、勘違いしてくれるんですか…?」
「っ…!」
片平さんは驚いた顔を見せると、ソファーから降り、店を出ていった。
(えっ、やばっ、引かれた!?嫌われた!?)
わなわなと焦っていると、片平さんはすぐに戻って来た。
「今更 ”冗談です” は、無しですよ」
そう言いながらカシャンとドアのカギをかける音が聞こえた。
その音と同時に、私の下腹部もズクンと疼いた。

