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愛蜜花 〜優しいSとMの関係〜
第6章 6
その後の幸介は、本当に優しかった。

ゆっくりと私の髪を掻き上げると、顔から身体から隅々まで舌を這わせて、ゆっくりとキスを落としていく。
その姿を見ながら、私も幸介に腕を回した。

愛おしいって、こういうことを言うのかな。
激しく貪るようなセックスも好きだ。
頭がおかしくなりそうなほど、弄ばれるのも好きだと思った。
けれど、それだけじゃなく愛でるように身体を愛してくれるセックスも好きだった。

『もう、グチョグチョじゃん。』

私の秘部に手を当て、確認するように蜜を掬い取ると、意地悪そうにその指を舐めてこちらを見た。

『…意地悪。幸介のせいだもん。』

少し笑いながら、むくれた顔をしてみせる。
ゆっくりと、幸介の顔が近付いて唇が重なった。
優しく唇を重ねてから、唇を軽く噛むようにして、その後ゆっくりと舌で唇をこじ開けていく。
舌と舌が絡み合って、唾液が混ざる。
それが、とても甘美な味になる。

『んっ…ふっん…』

キスで頭がクラクラするなんて、あり得ないと思っていたけれど、…多分これがそうなんだ。
腕の中で幸介の腕に身体を支えられながら、そのまま再び悶えさせられたのは言うまでもない。
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