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愛蜜花 〜優しいSとMの関係〜
第2章 2
『ウイスキー、水割りで。』
新しく作られたウイスキーを持って、窓側の隅の席で店内の様子を少しだけ伺って、外を眺めた。
人数合わせに来ることになった、この場違いな会場。
薄暗い店内の真ん中で、一際目立つ女が、忙しなく動き回っている。
その様子を横目で伺って、グラスを少し回した。
『葵、お願いっ!
時間あればちょっとだけで良いから顔出してっ!
フリードリンク、フリーフードで、無料で良いからっ!』
目の前で、可愛くお願いポーズをして、その女は私に頭を下げた。
なんだかよく分からないけど、イベントがどーとか、人数が集まらないからどーとか。
そんな理由でタダで良いから来てって言うのが、彼女のお願いだった。
派手な面持ちで、綺麗目な服装。
決してグラマラスな体型ではないけれど、彼女の周りはいつも男性の噂が絶えなかった。
だからと言って、誰でもかれでもホイホイついて行くような、バカ女ってわけではなく、その彼女の外見に勝手に騙される男が勝手に彼女の周りをウロウロしてるって言うのが、実際のところ。
聞くと、その彼女の恋人の主催のイベント…ということだったので、『頭数だけね』という約束で、了解したのだ。
チラリと腕時計を見て、時間を確認する。
30分くらいしたら店を出よう…
そう思いながらウイスキーに口をつけた。
新しく作られたウイスキーを持って、窓側の隅の席で店内の様子を少しだけ伺って、外を眺めた。
人数合わせに来ることになった、この場違いな会場。
薄暗い店内の真ん中で、一際目立つ女が、忙しなく動き回っている。
その様子を横目で伺って、グラスを少し回した。
『葵、お願いっ!
時間あればちょっとだけで良いから顔出してっ!
フリードリンク、フリーフードで、無料で良いからっ!』
目の前で、可愛くお願いポーズをして、その女は私に頭を下げた。
なんだかよく分からないけど、イベントがどーとか、人数が集まらないからどーとか。
そんな理由でタダで良いから来てって言うのが、彼女のお願いだった。
派手な面持ちで、綺麗目な服装。
決してグラマラスな体型ではないけれど、彼女の周りはいつも男性の噂が絶えなかった。
だからと言って、誰でもかれでもホイホイついて行くような、バカ女ってわけではなく、その彼女の外見に勝手に騙される男が勝手に彼女の周りをウロウロしてるって言うのが、実際のところ。
聞くと、その彼女の恋人の主催のイベント…ということだったので、『頭数だけね』という約束で、了解したのだ。
チラリと腕時計を見て、時間を確認する。
30分くらいしたら店を出よう…
そう思いながらウイスキーに口をつけた。