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愛蜜花 〜優しいSとMの関係〜
第3章 3
なんだろう…
この人に抱かれたいって思った。
唇から伝わる熱が、全身に回って身体中が痺れてしまうような、そんな感じだった。

ぐっと、夏目さんの背中に回した手に力が入る。
そうしないと身体が崩れ落ちてしまいそうだったから。

何度も何度もキスを繰り返しながら、夏目さんの手が私の肩から背中を撫でた。
気持ちが高ぶってこんな気持ちになるのか…
このキスに溺れてしまっているのか、自分でもよく分からない。

けれど、この唇も手も離して欲しくなかった。
その唇が、私の唇から離れて私の耳に移動した。
そこから、首筋から鎖骨、そしてまた首へとゆっくりとキスをしながら唇を進めていく。

ブラウスのボタンを上から片手で外していく。

そうしながら、私をソファーにゆっくりと横たわらせた。
ボタンが胸の下まで外されると、肩が露わになり、そこもすかさずゆっくりと唇を這わす。

ゆっくりとした愛撫が、少しずつ私の愛欲を溶かす。

…こんなにゆっくりと愛撫を受けたのは、生まれて初めてだった。

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