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梨果サイドストーリー
第2章 手に入れた非日常
地元の駅に戻ると自転車で待ち合わせ場所を目指す。
「梨果ちゃん!」
“川瀬サイクル”の店先で川瀬さんに声をかけられた。
「あ…自転車屋さん……こんにちは。」
「暑いねぇ、自転車の調子はどうだい?」
いつもの優しい笑顔、昨日とはまるで別人。
「う、うん、特に大丈夫。」
「おや?タイヤの空気が甘いみたいだな。ちょっと入れてやるよ。」
「えっ?あ…」
「…キャップを外しておいてくれるかい?無くさないようにね。」
そう言い店の中へポンプを取りに行く自転車屋さん。
わたしは自転車を降りて言われたとおりバルブのキャップを外した。
ポンプを持ってきた川瀬さんがタイヤに空気を入れてくれた。
「ほい、キャップ閉めていいよ。……おや?梨果ちゃんはスカートの中にそんなの穿いているのかい?」
しゃがんだ私のスカートの中を覗かれていた。私にキャップを外させた目的は“しゃがませる”ためだったんだ…。スパッツ穿いてて良かった…。急いで立ち上がった。
「ふふ…梨果ちゃん、昨日はご苦労さま。いやー成長したねぇ、驚いたよ。ふふふふ。」
そう言われ鳥肌が立った。今スパッツで下着を見られなくて安心したところでこの人にもつい昨日、私の“女の子の部分”を全て見られてしまったんだ…。
自転車屋さんは昨日のイヤラシイ顔に変わっていた。
「また次回も頼むよ。」
ジロジロと身体を見られた。
「いや、わたしは昨日だけのピンチヒッターなので…。」
「今度先生に相談してみるよ。裸婦クロッキーは月謝とは別に結構払ってるしね。田村会長なんかはお父さんの教室に融資してるみたいだよ。」
そっか…そういう事情があるんだ。洋子さんが病欠でお父さんが異常に焦っていた理由がわかった。
「梨果ちゃんの裸は洋子さんとは違った魅力があるよ。あと恥じらう仕草がとてもいい。ふふふ。」
「……失礼します。タイヤの空気ありがとうございました。」
早々に立ち去った。嫌悪感で鳥肌が止まらなかった。あの人とはもう以前のように笑顔で話せる気がしなかった。
でも確かに自転車の走りは良くなったな。
「梨果ちゃん!」
“川瀬サイクル”の店先で川瀬さんに声をかけられた。
「あ…自転車屋さん……こんにちは。」
「暑いねぇ、自転車の調子はどうだい?」
いつもの優しい笑顔、昨日とはまるで別人。
「う、うん、特に大丈夫。」
「おや?タイヤの空気が甘いみたいだな。ちょっと入れてやるよ。」
「えっ?あ…」
「…キャップを外しておいてくれるかい?無くさないようにね。」
そう言い店の中へポンプを取りに行く自転車屋さん。
わたしは自転車を降りて言われたとおりバルブのキャップを外した。
ポンプを持ってきた川瀬さんがタイヤに空気を入れてくれた。
「ほい、キャップ閉めていいよ。……おや?梨果ちゃんはスカートの中にそんなの穿いているのかい?」
しゃがんだ私のスカートの中を覗かれていた。私にキャップを外させた目的は“しゃがませる”ためだったんだ…。スパッツ穿いてて良かった…。急いで立ち上がった。
「ふふ…梨果ちゃん、昨日はご苦労さま。いやー成長したねぇ、驚いたよ。ふふふふ。」
そう言われ鳥肌が立った。今スパッツで下着を見られなくて安心したところでこの人にもつい昨日、私の“女の子の部分”を全て見られてしまったんだ…。
自転車屋さんは昨日のイヤラシイ顔に変わっていた。
「また次回も頼むよ。」
ジロジロと身体を見られた。
「いや、わたしは昨日だけのピンチヒッターなので…。」
「今度先生に相談してみるよ。裸婦クロッキーは月謝とは別に結構払ってるしね。田村会長なんかはお父さんの教室に融資してるみたいだよ。」
そっか…そういう事情があるんだ。洋子さんが病欠でお父さんが異常に焦っていた理由がわかった。
「梨果ちゃんの裸は洋子さんとは違った魅力があるよ。あと恥じらう仕草がとてもいい。ふふふ。」
「……失礼します。タイヤの空気ありがとうございました。」
早々に立ち去った。嫌悪感で鳥肌が止まらなかった。あの人とはもう以前のように笑顔で話せる気がしなかった。
でも確かに自転車の走りは良くなったな。