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僕の麗子さん
第3章 逢瀬
まだ春先の暖かな午後の事だ。
僕と麗子さんは麗子さんのベッドの毛布の中でくすぐり合っていた。

「領くん、ダメよ…くすぐったいわ…」
「ダメだよ、僕から逃げようなんて思うなんて…逃がさないから…」

麗子さんはくすぐったさを堪えることが出来ないように身体をよじっていく。
僕は麗子さんの腹部やわき腹を指でなぞってみせる。

その度に、麗子さんは少女の様にくすぐったがり毛布の中で転がりまわっている。
僕は嬉しくて仕方がなかった。

「ダメよ…領くん…やめて…」

麗子さんは笑いながらそう言った。
そう言いながらもとても嬉しそうだった。

麗子さんと出会ってから3年の月日が流れていた。
僕は大学生で21歳になった。

麗子さんとは20歳離れている。
今年で麗子さんは41歳になった。

でも、41歳になった麗子さんは少女の面影を残していた。
身体は少し丸みを帯びて、肌は少し脂肪が乗っていたがそれがまた気持ち良かったのだ。

僕ら二人は毛布の洞窟の中で語り合う。
麗子さんが僕に優しくキスをしてくれる。

「唇にキスしても口紅は残らないけど、ここにキスしたら残るわね…」

そう少女の様にいたずらっぽく笑うと僕の胸に唇を当てる。
そして、思い切り“チュウ”と音を鳴らしながら吸った。

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