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僕の麗子さん
第8章 発覚
季節は夏が過ぎ、暑さが和らぐ秋へと移ろっていった。
麗子さんが経営する“ジュエリーアクア”のお店がリニューアルオープンすることになった。
僕は、そのパーティーに呼ばれたのだ。
葉山に行ったあの夜から麗子さんはちょっと僕に対して慎重になっている様だった。
やはり、夫の聡に僕らの関係を知られたくなかったのかも知れなかった。
このパーティーには、母、亜希子も何故だか分からないが呼ばれていた。
その亜希子が、まだパーティーが始まる前の控室にやって来たのだ。
その時、僕はパーティー会場でブラブラとしながら軽い飲み物を飲んでいた。
亜希子は麗子さんに会うとこういった。
「麗子、久しぶりね、元気そうじゃない?」
「ええ、亜希子も元気そうで良かったわ…」
「麗子とは大学時代からの付き合いよね?」
「そうよ、何でそんなこと聞くの?」
「領とは、いつからこんな関係になってた訳?」
亜希子はかなり激怒している様だった。
それは、無理もない。
夫の晃と別れてから女手一つで僕を育ててくれたのだ。
その苦労を考えれば亜希子の怒りも理解できた。
麗子さんは、亜希子から言われたことに答えることをちょっとに戸惑っている様だった。
「3年前からよ…」
麗子さんは絞り出すようにそう言った。
麗子さんが経営する“ジュエリーアクア”のお店がリニューアルオープンすることになった。
僕は、そのパーティーに呼ばれたのだ。
葉山に行ったあの夜から麗子さんはちょっと僕に対して慎重になっている様だった。
やはり、夫の聡に僕らの関係を知られたくなかったのかも知れなかった。
このパーティーには、母、亜希子も何故だか分からないが呼ばれていた。
その亜希子が、まだパーティーが始まる前の控室にやって来たのだ。
その時、僕はパーティー会場でブラブラとしながら軽い飲み物を飲んでいた。
亜希子は麗子さんに会うとこういった。
「麗子、久しぶりね、元気そうじゃない?」
「ええ、亜希子も元気そうで良かったわ…」
「麗子とは大学時代からの付き合いよね?」
「そうよ、何でそんなこと聞くの?」
「領とは、いつからこんな関係になってた訳?」
亜希子はかなり激怒している様だった。
それは、無理もない。
夫の晃と別れてから女手一つで僕を育ててくれたのだ。
その苦労を考えれば亜希子の怒りも理解できた。
麗子さんは、亜希子から言われたことに答えることをちょっとに戸惑っている様だった。
「3年前からよ…」
麗子さんは絞り出すようにそう言った。