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僕の麗子さん
第9章 離別
僕は、自宅へと帰っていった。
自宅に戻ると、まだ、母、亜希子の姿はなかった。

亜希子も怒りでいっぱいなのだろうと僕は思っていた。

僕は自分の部屋に籠った。
ベッドに倒れ込むと泪が頬を伝って流れるのが分かったのだ。

僕は激しく泣いた。
麗子さんと会えなくなることに苦しさを感じていたのだ。

僕の胸は苦しくて、苦しくて息が詰まりそうだった。
これ程までに麗子さんを好きだったのだと僕は思っていた。

1時間程泣いていただろうか。
ひとしきり泣き終わると少し気分が落ち着いた様に感じた。

僕は悪友の隼人に電話をしてみることを思いついた。
電話を掛けてみる。

呼び出し音が鳴っている。

「もしもし…」
「あぁ、領か、どうしたんだ…」

「もう、麗子さんと会えなくなった…」
「どうしてんだよ?」

「麗子さんの旦那に関係がバレたんだ…」
「え?そうなのか?」

「うん、それに、母さんにもバレた…」
「え?母親にもバレたのか?」

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