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僕の麗子さん
第9章 離別
僕は、薬を出しながら5~6錠纏めて口の中に放り込んでミネラルウォーターでそれを流し込んだ。
それを数回続けた。
気が付くと、全部の薬を飲み干してしまっていた。
僕は、飲み干すとベッドに横になった。
麗子さんの居ないこの世など何の未練もなかった。
引き裂かれるくらいなら、死んだ方がマシだと思ったのだ。
それくらい、僕は麗子さんの事が好きだった。
15分くらいしてからだろうか。
僕の意識が段々と薄れていくのが分かる。
眠くなってきたのだ。
意識は朦朧として、ハッキリしなくなってくる。
僕の意識は無くなっていった。
僕は、深い眠りの森に入ってゆく。
その時だった。
隼人の叫ぶ声が聞こえた。
「領、起きるんだ!!しっかりしろ!!」
でも、僕の意識は遠くなってゆく。
隼人の声も聞こえなくなっていった。
隼人は僕の身体を大きくゆすった。
だが、僕の意識は遠ざかるばかりだった。
「領っ!!」
隼人の声が小さくなっていった。
僕は深い眠りの森へと入っていったのだ。