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とある家族の裏事情
第2章 裏事情 〜長男の事情〜

翔太の初体験は中学3年生の時だ



塾の帰り道、友達と別れてから
いつもなら真っ直ぐ家に帰るのだが……


何かが有ったわけでは無いが

何故だろう…帰りたくない……



翔太はコンビニに寄ると少し強めの
炭酸飲料を買ってコンビニの
駐車場の隅に腰を降ろした

炭酸の缶を開けると
プシュッという音と共に
少し甘い匂いが鼻孔をくすぐった



「ぷはっ……思ったより甘……」




初めて買った飲み物に
思わず独り言が漏れた




翔太は片岡家の長男として
この世に生を受けた

優しい両親に、可愛い妹と弟…
今年で2才になる弟は
まだまだ、手がかかる

母親は幼い弟と
小学生の妹の世話にかかりきりだ



母親に余計な手間を掛けさせないよう
自分は良い子で、良いお兄ちゃんに
ならなければ………

尊敬する父親に失望されたくないから
勉強も、ちゃんとしないと…



家族にも本音を言えない…
言って失望されたくない…


家に帰っても、まるで仮面を
被ってるようだ……



なんだか、自分の腹の奥底には
黒くてドロドロした汚い物が
溜まっている感覚になる

きっと、これを吐き出したら
楽になれるのかもしれない

でも、吐き出した時に
周りには誰も居なくなるかもしれない

本能が、そう叫んでる……





ふぅっと、一息ついて

くだらないな

と考えて立ち上がろうとした時だった





「ねーねー、お兄さん?」



目の前に
ショートパンツで自分より小柄
周りが暗いからかゴールドにも
シルバーにも見える派手な髪色
耳には、すごい数のピアスを付けた

アーモンドみたいな形の
猫目の女が自分の目線の高さに
合わせるように、しゃがみこんで
こちらを見つめていた






「お兄さんさぁ、キレイな顔してんねー」



女は、ほぉっという
関心したような吐息を漏らす




「はぁ……どうも…………」



ヤバイ奴に、絡まれた…
と思ったが女は続ける





「暇してるなら、あそぼーっ
あたしも暇してたんだー」




翔太は、腕時計を覗き込む……



時刻は "19:30" だった
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