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とある家族の裏事情
第4章 番外編 〜翔太とらんのXmas〜
今年の12月25日は月曜日だ
だから24日の日曜日に
クリスマスデートを
しようと、翔太に誘われた
年末という事も有って
お互いに予定が合わず、
翔太に会えるのは10日ぶりだ
24日の朝、らんは翔太に会える
嬉しさで「るんっるんっ」と
鼻歌混じりで支度を始めた
今日は、いつもよりお洒落に
気合を入れた
せりちゃんに選んで貰った
分厚い冬生地のミニスカートに
寒くないよう生地の厚いタイツを
合わせる
普段は足など出すような服は
着たくないが、不思議なもので
着圧効果の有る生地の厚いタイツを
履くと、下にズボンを履いてる感覚になり
抵抗無くミニスカートを履けた
「翔太くん…喜んでくれるかなぁ……」
支度を終えた、らんはウキウキしながら
家を出発するのだった
翔太と合流し、彼が予約してくれた
レストランに向かう
レストランの入口には可愛いツリーが
置かれていて
クリスマス気分が、より一層高まる
翔太が、らんをエスコートして
レストランのドアを開ける
すると、中からピシッとスーツを
着こなした女性が出迎えてくれた
予約名を伝えて席に案内してもらう
まさかの個室だ………
出迎えの女性やら
お洒落な個室やら……
いったい"いくら"するんだろう……
家族とだって、こんな高級そうな店
来たこと無い……
らんの頭の中は
(高そうな店…フレンチレストラン…
なんで、あんなにいっぱい
フォークとかナイフが置かれてるの…
マナーわかんない…………
あんなに、たくさん必要有る…?)
着席して翔太が女性に飲み物を
注文すると女性は会釈をして
部屋を出て行った
頭が、ぐるぐるしている
らんに翔太は笑いを堪えながら
「ふふっ…らんちゃん、落ち着いて…
らんちゃんが焦っちゃうと
思ったから個室にしたんだよ…
マナーなんて気にせず
美味しいもの食べようね」
それを聞いて安心したが
(相変わらずの完璧彼氏め…
どこまで、あたしを夢中にさせれば
気が済むのか…)
これを言って翔太を喜ばせるのは
なんだか癪に障る…
と思ってしまい伝えてあげなかった