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とある家族の裏事情
第7章 裏事情 〜妻と夫の事情 2〜

「お…お兄ちゃん…
本当に行くの………?」

太一は玄関で靴紐を結んでいる

「行くよー?
舞花も早く靴履きなよ」



2人は、小腹が空いたので
夜のコンビニに行くところだ
だが……

舞花の服装が、膝丈の黒いコートに
ニーハイソックス、そして
ローヒールのパンプス………

何が駄目かというと…
コートの前を開けたら下着なのだ

ピンクのブラジャーに、
お揃いのショーツ…
舞花の着ている物は全て
太一が選んだ

コートを、開けさせたら
かなりエロい……
小学6年生が選んで、
着用する服装ではないのだ…





















「舞花ちゃん、あんまり
キョロキョロすると逆に不審…」

「だって…だって……」


舞花は不安のあまり、あたりを
見回してしまう………


(知り合いとか、居たらどーしよう…)


太一と腕を組んで歩くが
コートの中は、スースーするし
風で裾が捲れる度に気になってしまう…

あまりにも不安そうな舞花を見ていたら
太一は楽しくなってきてしまった

「舞花、こっち」と言って脇道を
ズンズン進んでいく

「お兄ちゃん、噴水公園に行くの?」

「この時間は、暗いからヤダよぅ」


舞花の言う噴水公園というのは、
噴水、花壇や遊具が各所に点在し
それを遊歩道で繋げている中々に
広い公園の事だ

広さも有るので、色々な場所に
ベンチも有るし民家と離れた
隠れられそうなスポットも、たくさん有る

こんな時間に自分達が長い時間
ウロチョロしていたら最悪、補導
される可能性だって有る
時間は有意義に使わねば、と
太一は少し早足になっていた

少し歩くと、物凄く良い場所を見つけた

周りに民家も無く、駅からは
離れているから滅多に人も通らないのか
少し手入れが疎かになっている

木々に隠れるように置いてあるベンチに
太一は腰を降ろす

キョロキョロと不安気な彼女を
自分の前に立たせる…


「舞花、前開けて下着見せて」

「え?」

「早くしないと、帰れないよ」

「だって…誰か来ちゃったら…」





「ハヤク………」





舞花は震える手でコートのボタンを
外していく…
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