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第1章 回想

美大を卒業間近だった美鈴は、女子高生でも通るくらいの可愛らしい顔立ちに、衣服の上からでもわかるほどの豊かな胸と清楚な雰囲気という、いかにもSM好きな男受けするような女だった。

いやいや出向いたはずが、ひと目見て気に入った私は、手練手管を駆使して何とか美鈴を緊縛調教ショーのモデルにと口説き落とした。

もともとあったマゾの資質を開花させ、可愛らしい顔立ちとはギャップのある身体つきと清楚な雰囲気、演技の効かない悶えっぷりから、美鈴はあっという間に緊縛調教ショーのモデルとして絶大な人気を博すようになった。

ある日、当局に目をつけられていた私の倶楽部は摘発を受け、娑婆に私が戻った時、美鈴は画廊からも姿を消していた。