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第2章 再会

まだ夏の陽射しが残る頃、私はとある画廊に立ち寄った。

SM画を展示する、愛好家の間では秘かに人気のあるその画廊に、私も何点かの作品を寄せていた。

私の作品の前に一人の女が足を留めていた。
時折、SMの女王様などが訪れることはあっても、こうした場所には珍しい光景だった。

美鈴… 私の脳裏に一人の女の名前が過ぎった。
女が足を留めていた日本画は、かつて緊縛調教ショーで鞭打たれて悶え泣く美鈴をモデルにしたものだった。

そして、その女はまぎれもなく美鈴本人だったのである。