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ママ活
第3章 快楽かお手当かママか──case.3亜純──


「っ、はぁ……はぁっ」

「信号変わったよ」

「お姉さっ……、ぁっ、ァンッ……」


 明咲がなまめかしい悲鳴を上げた。

 このざわつきで、おそらく聞き取れたのは亜純くらいだが、膝小僧の覗く丈のスカートの中で、時折、彼女は内股をすり合わせている。


 亜純は、スーツのポケットに片手を伸ばした。スイッチを押す。


「あ"ァッ……」


 がくがくっ……


 下半身を揺らした明咲の腰を捕まえて、引き寄せた。スカートが隔てていても手触りの分かる尻を掴んで、じかに裏ももを撫でる。


「ひっ……あッ……」


 外だよ、お姉様、と明咲にしては鋭い声が、亜純を咎めた。


 亜純は片手をスーツのポケットに忍ばせたまま、彼女のスカートを数センチたくし上げた。

 会ってすぐに彼女を化粧室に連れ込んで、ショーツを脱がせた。ピンク色の玩具を挿れて、ロープでそれを固定したのが、十数分前である。つまり彼女の脚と脚の間の窪みは、今、コンドームで保護したローターが塞いでいる。本来はショーツの布が覆っているはずの割れ目には、挿入物を固定するためのロープが一本。


「集中して、もう少し歩いて。明咲。ネカフェであたし、早く仕事の続きをしなくちゃ」

「歩くから……色々、止め……ッッ」


 脚と脚の間がスカートから覗かないよう注意しながら、亜純は、明咲の臀部と太ももの境目を指の腹になぞる。亜純に体重をかけながら、必死に何かこらえた顔で、彼女がひくついている。
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