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ふたりの娘
第2章 義娘の戯れ
「ユイ、18歳…女子大生ってことにするわ」
「詐称しなくても大丈夫だと思うよ、ユイちゃんw」
私の言葉通り、リゾートホテルのバーは結衣子をすんなり入れてくれました。カウンターで並んで座ると、結衣子は興味津々でメニューを眺めていました。

「ユイとお父さん、どんなふうに見えるのかな?」
「単なる親子だと思うよw」
「バーテンダーさんに聞いてみる?」
ノンアルしか飲んでいないのに、結衣子は少し酔った風になりました。私はウイスキーを2杯飲んでいましたが、結衣子と一緒では全く酔えません。

「バーの人はお客のプライバシーなんて聞かないよ」
「えー、そうなの?」
私たちの会話を聞いていた若い女性のバーテンダーが、笑顔で頷いていました。

「さあ、そろそろ帰ろうか?」
「じゃあ、お父さん…次はトランプだね」
「ユイちゃん、明日もあるからね…」
さすがに疲れから睡魔に襲われ、私は結衣子を連れて部屋に戻りました。そしてシャワーを早々に浴びると、歯を磨きパンツを履くとバスローブを纏いました。

「お父さん、寝るから」
「うん…お父さんのパジャマもあるよ」
バスルームを出るといつの間にかパジャマに着替えた結衣子が、ベッドでスマホを弄っていました。

「あれ、持ってきたっけ?」
「ユイが持ってきたよw」
ありがとうと答えたものの、私はもう睡魔に負けつつありました。そのままベッドに入ると髪も乾かさず、シーツに潜り込みました。

「おやすみ、お父さん」
「うん、おやすみ」
「さあ、ユイもメイク落として寝よっと」
結衣子がバスルームに入る姿を見ながら、私は眠りに落ちていました。
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