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ふたりの娘
第6章 結衣子の…
風呂から上がると結衣子が私を待っていました。時計はまだ夜の8時を過ぎたころでした。
「お父さん…今から良い?」
「うん、良いよ…」
「それから…お父さんの部屋で良い?」
結衣子はいつもと違い、少しナーバスに見えました。私は台本をペラペラとめくっていました。
「お父さんの部屋でするの?」
「うん、ランプがいっぱいあるから」
確かに私の部屋、妻との寝室は大きな灯りも合わせ、集めたたくさんのランプがあります。それは妻の趣味でもありました。
「…別にいいよ」
「ランプがあると舞台っぽいんだよね…」
「そうなの…?」
そのときは意味が分かりませんでしたが、私は結衣子の言うとおりにしました。そしてふたりで部屋に入ると、結衣子がランプのセッティングを始めました。白熱灯の温かな光で部屋の一遍が明るくなりました。
「これでいいかな…」
私はベッドの端に座り、動く結衣子の姿を見ていました。学校から帰るといつもパジャマに着替える習慣は小学校から変わりません。しかし短髪かボブだった髪は肩まで伸び、キャラクターパジャマの下の肢体は大人になっていました。
「最後のシーン早替りを手伝って欲しいんだよね」
見せてもらった台本には、王子様が汚れた掃除係のエプロンをはぎ取ると書いてあります。
「うん、じゃあやろうか?」
「ありがとう!準備してくるねw」
笑顔の結衣子が自分の部屋に戻っていきました。私は待つ間、また台本をめくっていました。そして台本の中に手書きで追加されたト書きを見つけました。それはシンデレラと王子様が抱き合い、キスをするシーンでした。その瞬間、結衣子と蓮君の関係が頭に浮かびました。もっと言えば、ふたりがセックスする姿を想像していました。
もちろん若い男女で当たり前のことで、決しておかしなことではありません。ただ、忘れていた沖縄での出来事を、私は急に思い出していました。そして部屋に戻った結衣子はなかなか戻って来ませんでした。私は悶々としながら結衣子を待っていました。
「お待たせ…」
戻ってきた結衣子は白熱灯に照らされ、少し恥ずかしそうでした。私もなぜか正視できず、小さな声でうん、と返事をしていました。ふたりの間にいつもと違う空気が漂っていました。
「お父さん…今から良い?」
「うん、良いよ…」
「それから…お父さんの部屋で良い?」
結衣子はいつもと違い、少しナーバスに見えました。私は台本をペラペラとめくっていました。
「お父さんの部屋でするの?」
「うん、ランプがいっぱいあるから」
確かに私の部屋、妻との寝室は大きな灯りも合わせ、集めたたくさんのランプがあります。それは妻の趣味でもありました。
「…別にいいよ」
「ランプがあると舞台っぽいんだよね…」
「そうなの…?」
そのときは意味が分かりませんでしたが、私は結衣子の言うとおりにしました。そしてふたりで部屋に入ると、結衣子がランプのセッティングを始めました。白熱灯の温かな光で部屋の一遍が明るくなりました。
「これでいいかな…」
私はベッドの端に座り、動く結衣子の姿を見ていました。学校から帰るといつもパジャマに着替える習慣は小学校から変わりません。しかし短髪かボブだった髪は肩まで伸び、キャラクターパジャマの下の肢体は大人になっていました。
「最後のシーン早替りを手伝って欲しいんだよね」
見せてもらった台本には、王子様が汚れた掃除係のエプロンをはぎ取ると書いてあります。
「うん、じゃあやろうか?」
「ありがとう!準備してくるねw」
笑顔の結衣子が自分の部屋に戻っていきました。私は待つ間、また台本をめくっていました。そして台本の中に手書きで追加されたト書きを見つけました。それはシンデレラと王子様が抱き合い、キスをするシーンでした。その瞬間、結衣子と蓮君の関係が頭に浮かびました。もっと言えば、ふたりがセックスする姿を想像していました。
もちろん若い男女で当たり前のことで、決しておかしなことではありません。ただ、忘れていた沖縄での出来事を、私は急に思い出していました。そして部屋に戻った結衣子はなかなか戻って来ませんでした。私は悶々としながら結衣子を待っていました。
「お待たせ…」
戻ってきた結衣子は白熱灯に照らされ、少し恥ずかしそうでした。私もなぜか正視できず、小さな声でうん、と返事をしていました。ふたりの間にいつもと違う空気が漂っていました。