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蛇神様の花わずらい
第6章 花嫁の記憶
暗夜の存在全てに胸がざわついた。

彼の目が、指が、唇が、昨夜どうやって自分を責め苛んだか。
覚えている。はっきりと。

美鎖のぎこちない反応に、暗夜も気まずそうに目をそらす。

「……まぁ、飲め。痛みも和らぐ」

「あの、今はお酒を飲む気分では……」

「この酒は薬にもなる。痛みが和らぐぞ」

そう言えば昨夜も何度か飲まされた気がする。
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